赤穂で牡蠣食べてデイキャンプした話。
カキモノ。
記憶が定かではないが、僕がはじめてブログを作ったのは1999年だったはずだ。
当時はまだweblogと呼ばれていて、総合的なサービスなんてなかった。
毎日のくだらないエッセーを誰にも読まれず綴るだけのひっそりとネクラな個人的な遊び。僕にとってアウトプットというのは、そういう頭の中のアレコレをまとめて、整えて、ホムっと吐き出す、そういう作業なのだ。
movabletypeがリリースされると早速サーバーに立ち上げて記事を書いた。映画のことやCDのこと、昼に食べたホットドックのこと、他愛もないこと。
ところが、ブログが急速に広がり始めて私的メディアの中心的存在になると、とたんに書くことが億劫になってしまった。アウトプットを誰かに読んでもらうという事がどうもしっくりこないのだ。
或いは、ブログを立ち上げてデザインやら文字の大きさやらを一通り設定してしまうと、頭の中をまとめて、整えて、ホムっと吐き出したいという僕の幼稚な欲求はあっという間に満たされてしまうのだった。
ならば、自分だけに限定して続ければいい話なのだけど、mixiやらTwitterやら個人発信が世のスタンダートになると、どうにもついて行けなくなった。
こうしてまた何度目かのブログを立ち上げてカキモノを始める。頭の中のアレコレを、まとめて、整えて、ホムっと吐き出す。無性にそういう時間が恋しくなる時があるのだ。
僕のブーツ
今週のお題「愛用しているもの」
毎年春にはリストラ候補として名簿の最前線に上がるものの、かれこれ18年も僕の冬の足を支えてくれているブーツがある。
大学の卒業旅行に当時の彼女と二人でソウルへ行った。観光には不人気な寒い2月のソウルだ。特にあてもない、いつものデートの延長のような気ままな旅行でガイドブックを頼りに梨泰院の革製品の店へふらりと立ち寄った。
有名ブランドのあからさまな模倣品が所狭しと並ぶ店先に不似合いなブーツがあった。手にとって眺めていると、売り子のお姉さんが現地の言葉で話しかけてくる。理解できずに困った顔を返すと、カタコトの日本語で安くするから買えという。
ブーツを買えるだけの金は無いんだと、身振りを交えて答えると、無愛想に電卓を打って僕に差し出した。当時のレートは覚えてないけど、日本円で3000円程の金額だ。予想外の安さに呆気に取られていると、余程金がないと思われたのか2000円で良いと言い出した。
それから18年の時を経て、その2000円のブーツは未だ僕の靴棚でウインターシーズンのレギュラーをキープしている。
ただ重くて、硬くて、小一時間も履くと足の裏からだるくなって、指先が冷えてるブーツだけれど、お前の事は俺が一番知っているとでも言いたげな、妙なクタビレが新入りのブーツにその座を譲らないのだ。
今冬は雪が多いらしい。そんなニュースを聞いて、ブーツに合わせる分厚い靴下を買おうと考えている。まだまだ長い付き合いになることは間違いないようだ。
僕のコーヒー
アラフォー男子の登竜門といえば、コーヒー。
誰もが一度は通る道であるとか、ないとか。
スタバとかのシアトル発オサレ行きとはちょっと違う。
カリタ・メリタ・ハリオ。そういう系のコーヒーのお話。
僕のコーヒー原体験といえば、小さい頃に祖父が飲んでいたアイスコーヒーだ。酒はほとんど飲まなかった祖父だけど、とにかくコーヒーはよく飲んだ。大好きな競馬中継を見ながら飲むアイスコーヒー。
濃い目に淹れたコーヒーは、氷がぎっしりつまったグラスにパチパチ、カラカラと音を立てながら注がれていく。温度差のせいだろう、突然グラスが割れたこともあった。その一部始終を腰掛けの上に立って横から眺めたものだ。
成人を迎えたばかりの大学生活の折にもコーヒーに興味をもったことがある。スターバックスが銀座に1号店を構えた頃だ。ところが、エスプレッソの味は幼稚な僕には背伸びをしても理解しがたく、下宿近くの喫茶店のマスターがサイフォンで淹れたコーヒーが好みだった。自分でもサイフォン式で淹れてみたくなって、東急ハンズで道具を一式買ってみたものの、豆を買う手間が億劫になっていつの間にか飲まなくなってしまった。あの道具達はどこへ行ったのだろう。
月日は流れて2児の父となったアラフォー男子は、再度コーヒーに興味を抱く。奇しくも鳥取県にスターバックスが初出店となった年だ。休日の外遊びの合間に飲むコーヒーにいたく感動して、ハリオのコーヒーミルを買ったのだ。
僕がガリガリとコーヒー豆を挽いていると、物珍しそうに子どもたちがよってきて僕にもやらせろとミルを取り合う。わいわいと挽いた豆をペーパードリップすると、良い香りが部屋中に広がって、カミさんや母も集まりだす。
大人はブラック。子どもたちはたっぷりのミルクに色が付く程度のコーヒー牛乳。準備ができたら後輩の和菓子屋が作った最中といっしょにのんびりと楽しんだ。
いつかの僕と祖父のことを思い出しながら、僕の第三次コーヒーブームがひっそりと幕を明けたのだ。
iMac 2011(Mid) 27 inch のハードディスクがお逝きになられた。
私のPCは iMac 2011(mid) 27 inch
2012年の春にアップルストアからやって来た。
実に10年ぶりのMac。
仕事で使うので、OSのアップデートなどはろくにせず。
基本は夜間もスリープでつけっぱなし。
なので割りと過酷な使い方をしてきたと思う。
丸3年を経過して、アップルケアの保証期間が切れた頃合いを知ってか知らずか、虹色のクルクルが頻発しはじめた。まぁ、そろそろですよねー、なんて気楽に思っていたのだけど。つい先日、何かの拍子で再起動しなきゃならなくなった瞬間に、起動しなくなった。すかさず command + R でディスクユーティリティ立ち上げ。診断結果はs.m.a.r.tエラーでアクセス権の修復もセグメントの修復も、もはやなんの足しにもならないご様子。お逝きになられたわけですな。
仕事の作業内容は、顧客向けのDMに、ほんの少しのデザインと、ビジネス三種の神器(ワード、エクセル、パワポ)程度なので、CPUもメモリもまだまだ十分すぎる性能。そのせいもあって買い替えとか、最新機種とかには、さほど興味も無く。4Kディスプレイも目の負担が増えるだけなので、いざというときにはオペして使うと決めていた。いや、それほどの決意でもないんだけど。
来るオペに向けて、HDD装換の手順を検索したところ、SDDの増設というのも流行っているらしいことが判明。ついでだし、もう2〜3年使えるように各種パーツをアマゾンに発注をかけた。
<アマゾン>
(1)SSD 256GB transamのやつ
(2)SSHD 1TB Seagateのやつ(ハイブリットなんてのがあるのも初めて知った)
(3)トルクスレンチ T6, T8, T10(詰め合わせみたいなのは不要なのでバラで)
<ヤフオク>
(1)2011 iMac 専用のSSD増設用のケーブル(特殊らしくて、米アマゾンから輸入しなきゃいけないようなんだけど、待てないのでヤフオク)
<100均>
(1)吸盤
(2)ピンセット
(3)ラジオペンチ
すべて届いたところで、オペの開始とあいなった。
先人のレポートを頼りにサクサク進める。
非常に細かく丁寧に記事にされているので、迷うことなんかないし、難しいこともない。強いて言えば、5感の部分の加減が文章ではわかりにくいことくらいか。コネクタ各所がとにかく小さくて硬くて、親指と、人差し指と、中指の爪が割れた。HDDの装換で流血したの初めて。
なので、作業的な難しさを危惧するよりも、ピンセットやコネクタ外す専用の器具など、道具の用意をキチントするのが最大のポイントだと思う。
道具さえしっかり揃っていれば、SSD増設もSSHDの装換もすぐに終わる。
けれど、ここからが長かった。
OSは購入時の3年前からのLionから、いくつもアップグレードされてきたので、できればクリーンインストールしたい。なんせ、前のバックアップデータは3年使ってゴミファイルだらけ。まっさらなHDDにゴミファイルを放り込むなんてB型には到底無理な話なのだ。よって、最新OS「EL capitan」をまずインストールすることに。
この作業が2時間ほど。結構かかる。
続いて、HDD装換して純正HDDではなくなったので、ファンコントロールが制御不可能になる件の対処。ファンスピードを調整するアプリを最初に導入。当たり外れがあるらしいけど、私が購入したSSHDはもれなくファン全開で爆音のうねりを上げた。
設定も記事のまんま。嘘のように静かになる。
まだまだ前説段階。デフォルトではSSDのトリムが効かなくて、速度劣化が起こりやすいらしいのでターミナルからコマンドで開放。Yosemite以降はターミナルです。
SSHDは関係ないみたいだね。やるもんだと思ってたんだけど。
ここまで来てやっと通常使用のアプリを導入。Ofiice Mac 2011のライセンス認証がネット経由じゃできないとかメッセージがでて電話をかける件。夜中の2時。48桁の数字をしこしことボックスに打ち込む。泣けてきた。
大物アプリが終わった所で、Firefoxやユーティリティー関係に着手。と、ここで、大いに躓く。FirefoxのプロファイルにTime Machine経由でアクセスできないのだ。隠しフォルダになっているのは知っているんだけど、Time Machineバックアップ内の隠しファイルへアクセスする方法がわからなくて四苦八苦。
結局は、不可視フォルダへのアクセスを一度ターミナルから許可しておいて、それからバックアップデータに入ることで解決。同様にフォントファイルなども救出。
これで、通常業務に戻れた。実に長かった。
実は事務所内に同じ機種のMacがもう1台あって、虹色のクルクルが増えてきたようなので、今回の顛末を忘れないように記しておく。
当然なのだけど、Time Machineへのバックアップはこまめに取るに越したことはない。けれど、バックアップ用のHDDが先に逝っちゃうケースが多いんだよなぁ。なんでだろ。
ファミリーキャンプの道具を揃えてみた。
2015年の夏。
上の子が7才、下の子が3才になった。
男子2匹の兄弟。とにかく賑やかしい。
週末の手筋といえば、公園遊びにバーベキューだ。
とくれば、父はファミリーキャンプの新手を試したくなる。
けれど、結構な数の道具が必要らしい。
テント、タープ、マット、シュラフ、ランタン、ペグにハンマー。
食べることを考えれば、テーブルにイス、バーナーだって必要。
それに、調べるほどに良い物が欲しくなる。
「趣味」と呼ばれるものに必ず付きまとう泥ワールドがまぎれもなく眼前にあるのだ。
その内に、調べることが楽しくなってきて、道具ヲタクの様相を呈してくる。
これも、世の男子によって定跡化された「通い慣れた道」と言えるかもしれない。
そんな調査の結果、アマゾン、楽天、ヤフオク、近所のスポーツ店などを回って、
ちょこまかと調達しはじめたキャンプ道具。
フィールドデビュー目前となったのでブログにしたためることにした。
そんなアラフォー父の備忘録的ブログのはじまり、はじまり。