私の手帖 from Tottori

ニュース、釣り、キャンプ、将棋、ギター、ビール。

カキモノ。

記憶が定かではないが、僕がはじめてブログを作ったのは1999年だったはずだ。
当時はまだweblogと呼ばれていて、総合的なサービスなんてなかった。

毎日のくだらないエッセーを誰にも読まれず綴るだけのひっそりとネクラな個人的な遊び。僕にとってアウトプットというのは、そういう頭の中のアレコレをまとめて、整えて、ホムっと吐き出す、そういう作業なのだ。

 

movabletypeがリリースされると早速サーバーに立ち上げて記事を書いた。映画のことやCDのこと、昼に食べたホットドックのこと、他愛もないこと。

 

ところが、ブログが急速に広がり始めて私的メディアの中心的存在になると、とたんに書くことが億劫になってしまった。アウトプットを誰かに読んでもらうという事がどうもしっくりこないのだ。
或いは、ブログを立ち上げてデザインやら文字の大きさやらを一通り設定してしまうと、頭の中をまとめて、整えて、ホムっと吐き出したいという僕の幼稚な欲求はあっという間に満たされてしまうのだった。


ならば、自分だけに限定して続ければいい話なのだけど、mixiやらTwitterやら個人発信が世のスタンダートになると、どうにもついて行けなくなった。

 

こうしてまた何度目かのブログを立ち上げてカキモノを始める。頭の中のアレコレを、まとめて、整えて、ホムっと吐き出す。無性にそういう時間が恋しくなる時があるのだ。